今回は近江八幡散策の続きです。
ウォーキングしていくと、ヴォーリズ学園というおしゃれな正門のある学校を見かけたりして、ヴォーリズは町の顔なのかなと感じられます。そこから旧八幡郵便局に向かいました。
旧八幡郵便局は、1921年竣工、以来1960年まで郵便局として使われていました。
その後は、修復などを経て多目的スペースとして使われているとのこと。
Wikiによると
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スパニッシュと和風の町屋造りを折衷したデザインは、個性がありながら町並みに溶け込んでおり、旧市街中心部のランドマーク的役割を果たしている。(Wikipediaより引用)
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スパニッシュとはもちろんスペインのことで、1915年頃にカリフォルニアで行われた万国記念博でスパニッシュコロニアルスタイルという様式が人気になり、当時のアメリカで流行していました。
そのスタイルに日本の町屋造りをあわせたデザインにしたということ。
町屋造りというのは、その当時農家が門を構えた敷地の奥に家を建てていたのに対し、道に面して家を立ちならばせることを言います。
近江八幡は当時商人の町として栄えていました。商店街のような場所では、お店兼住宅が軒を連ねていたのでしょう。
その並びに馴染むように、門のない町屋造りで建てられたのですね。
1階には半円の玄関ポーチ、屋根の上にある飾り部分はパラペットというようです。
木枠の上げ下げ窓は、昔の映画のイメージもあって憧れますね。
そこから、アンドリューズ記念館とすぐ隣の地塩寮へ。
地塩寮(ちえんりょう)は近江兄弟社の単身社員寮として立てられました。
今までの洋風建築よりは和洋折衷感が漂う瓦屋根、2階建で横に広く作られているからより和を感じます。
白壁に明るい茶色の窓枠はメリハリがあって洋な雰囲気を漂わせつつも落ち着いた色味。出窓くらいのサイズの小さなバルコニー(バルコネットというそうです)もいいですね。
看板には「住む人の健康な生活を願い、各室は南側の庭に面し太陽光を十分に取り入れる工夫がなされています。」
とのこと。建築を考えるにあたって、どのような思いでデザインしたのか?ということはとても大切なことのようです。
当然ですが、作る人は住む人のことを思って作るのだ、と改めて気付きました。
ヴォーリズは明るく彩光が十分な部屋が健康には必要だと思っていたのでしょうね。
健やかに過ごせる家ってどんな家?と考えるのも自分のお家作りの第一歩。
私好みのステキなお家のためにも、いろんな建物を見ていきたいと思います!